盗聴って増えているの?
公式な統計データは検索できていないのですが、市場にはあいかわらず盗聴器が多数出回っており、注意が必要です。
アマゾンでもたくさんの盗聴器が出品されています。
アマゾンでの「盗聴器」ページはこちらから
最近では、盗聴器よりも盗撮カメラの方が要注意です(後述)。
盗聴されていると疑うべき兆候
「あなたにそれを話したっけ?」なんてことありませんでしたか?
知っているはずのない事を知っていたり、
あるいは、出かけようとすると不意に知人が玄関先で待っていたとか。
偶然にしては???
こんなことが複数あれば疑ってみてもよいかもしれませんね。
盗聴器を探す
自宅部屋内に、
「購入した覚えのないもの」
「知人がプレゼントしてくれた、あるいは自宅に置いて行ったもの」
などはないでしょうか?
さらにこれが「電源に接続するタイプ」ですと真っ先に疑ってみる必要があります。
盗聴器の種類
興信所などが「浮気調査」などで使用されるプロ用ではなく、素人が購入しているのはUHF帯の特定の電波を発射する安価なタイプが主流です。
電波を発射するため「電源」が必要ですが、コンセントタイプですと常時AC100Vを得られるため、半永久的(故障しない限り)に盗聴波を発射でき要注意です。
コンセントやACタップ周りに「あやしい」二又ソケットがないか、まずは疑ってみましょう。
また、アマゾンの「盗聴器」ページでもご覧になったように、「電池内蔵タイプ」もあります。
こちらは盗聴波を発射せず録音のみを行うタイプです。
録音データが記録されたmicroSDカードの「回収」が必須なので、お部屋に出入りする方がご自分以外にはいない、と断言できる場合は考慮する必要はないかもしれません。
盗聴器発見ツール
いきなり盗聴器発見サービスを行っている会社に調査を依頼もよいのですが、数万円以上の出費が発生します。
まずは、業者への依頼前に下記を試してみても良いかもしれません。
盗聴波の受信自体はご自分でもできますよ。
盗聴で使用される周波数は極めて限定されます。これが受信できればよいのです。
探索で使うツールはなんと「ラジオ」です。
ラジオといっても、一般的な中波放送、FM放送のみ受信できるものではなく、盗聴波が使用するUHF帯の電波を受信できる「広帯域受信機」が最適です。
これは誰でも購入でき、通販ですとアマゾンでも購入できます。
近くに電気街(秋葉原・大須・日本橋)があれば、店頭で購入すれば使い方などのアドバイスも店員さんから受けられます。
価格帯、用途から当サイトでは下記の2機種をお勧めします。
アイコム IC-R6
アルインコ DJ-X82
いずれも広帯域受信機としてメジャーな機種で、盗聴波の受信にも適しています。
管理人も旧モデルのIC-R5およびDJ-X8を未だに愛用しております(おいおい!)
実売価格は2024年11月現在、IC-R6が2万円弱、DJ-X82が2.2万円弱となっており、多少DJ-X82の方が高いですね。
普段から受信機を使わない方であれば、盗聴器発見用としても、より考慮されているDJ-X82の方がよいかもしれません。
出費は痛いですが、転居があれば、その賃貸物件での確認でも活用できますので、「安心料」にもなりますしね。
もちろん、「盗聴器発見器」としての用途以外に高性能ラジオとしても機能します。
広帯域受信機を使ってみよう
まずは盗聴波としてあまりにも有名なUHF帯の「A ch」「B ch」「C ch」を受信してみましょう。
それぞれの周波数は下記のとおりです。
「B ch」399.455MHz
「C ch」399.030MHz
注)いずれもFMナローモード
受信機での操作ですが、DJ-X82の場合は、盗聴波があらかじめメモリーバンクにプリセットされています。
下記を参考にしてみてください。
DJ-X82の場合
取扱説明書に「盗聴器発見機能」の項目があり「SILENT」モードが初期設定になっていますが、当サイトではこの方法は推奨しません。
ハウリングを発生させての検知なので、下記の「注意!」にあるように、盗聴器を設置した「犯人」に気づかれるおそれがあります。
面倒ですが、下記の「盗聴器発見機能バンク」を用いた、メモリースキャンを行う事を推奨します。
1)【メモリーモードにセット】
受信モードには「VFOモード」と「メモリーモード」がありますが、「V/P/M」キーを押して、メモリーモードに入ります。
ディスプレイ上部に「VFO」の表示が出ていなければメモリーモードになっています
2)【ENTキーでメモリーバンクを選択】
ENTキーで盗聴器発見機能バンクを選択します
3【盗聴器発見機能バンクのスキャンを行う】
「SCAN」キーを押しながらダイヤルを回して「SINGLE]を選択します。
スキャンが開始され、受信するとスキャンを停止し、盗聴されているか否かを確認できます。
いずれもメーカーサイトサイト取扱説明書の閲覧、またはダウンロードが可能です。
こちらを確認してみて、使いやすいなと感じた方をチョイス、でもよいですね。
アルインコDJ-X82 取扱説明書はこちらから
アイコムIC-R6 取扱説明書はこちらから
イヤホンを使用せず、受信機のスピーカーを使用した場合、「盗聴器」はマイク、「広帯域受信機」はスピーカーとして機能してしまいます。
マイクとスピーカーが接近すると「ハウリング」が発生します。
これは「盗聴犯」に盗聴器設置の発覚を伝えてしまうことになりますので、広帯域受信機にはイヤホン(モノラルタイプ)を接続し、鼓膜保護のため、ボリュームを下げて使いましょう。
いつも聴いている音楽を流してみて、同じ音がイヤホンから聞こえてきた場合は可能性大、です。
さらに、下記のように受信機からアンテナを外して(くるくる回すとすぐに外れます)、「アンテナなし」で受信すると場所のスポット特定がしやすいです。
(または両機種ともATT機能が搭載されているのでこちらを使ってもよいです)
盗聴器が発見できたら
二又タップのようなものであれば、コンセントから抜いてしまえば電波の発射自体は防げます。
しかし盗聴器を設置した「犯人」側に盗聴器が発見されたことが判ってしまいます。
気持ちは悪いですが、そのまま設置したままにして、「虚偽の情報」を盗聴波に乗せてしまいましょう。
その「虚偽の情報」を知っているものが盗聴器設置の「犯人」とわかります。
また、電灯線(AC 100V)に直接接続されているタイプは自分ではいじらない方がよいです。
理由は2つ。
2. 厳密には電気工事士の資格が必要なため
盗聴器設置の「犯人」が有資格者でなければ資格外施工の面でもアウトです。
素直に電気工事店に盗聴器を外すことを依頼するか、この段階での盗聴器発見業者への依頼もアリかもしれません。
発見自体はできていますので、代金交渉できるかも(保証はしません。キッパリ)
盗聴よりもタチが悪い「盗撮」
盗聴もできる盗撮カメラが安価に入手できるため、近年は盗撮による検挙件数も増加傾向にあります。
警察庁生活安全局安全企画課による令和5年度中の「盗撮に係る認知・検挙件数状況」では、令和5年で2,391件が認知され、そのうち1,203件が検挙されています。
警察庁生活安全局安全企画課「令和5年中の痴漢・盗撮事犯に係る検挙状況の調査結果」
盗聴器もそうですが、「盗撮カメラ」も小型キットが市販されているため、誰でもDIYで自作が可能です。
ちなみにアマゾンの「盗撮カメラ」のページはこちらから
AC電源に接続されるタイプなら半永久的(故障しない限り)に盗聴波(映像・音声)を発射します。
いずれにしてもビデオ撮影を行うため、「レンズ」と「受光素子」が内蔵されている(デジカメと同じですね)ため、これを逆手に取った「盗撮発見器」も市販されています。
ただ、先に挙げた「広帯域受信機」ほどはメジャーではないですが。
原理としては、特殊な光線を発射し、盗撮機(カメラですね)からの反射をみる、というもののようです。
ちなみにアマゾンの「盗撮カメラ 発見器」のページはこちらから
だいたい1万円未満で購入できそうですね(2024年11月現在)。
管理人はこれについては使用した経験がないので、アマゾンのレビューなども参考にしての検討をお勧めします。
警察へ相談
盗聴器、盗撮機(盗撮カメラ)の発見ができたら、警察に相談しましょう。
その際は110番ではなく、
へダイヤルするのがおすすめです。