Brother感熱ラベルプリンタ QL-800レビュー

brother QL-800
brother QL-800

 

今回取り上げるのは、はBrotherさんの感熱ラベルプリンタです。

キングジムさんの「テプラ」ほどメジャーではありませんが、なかなか優秀なアイテムです。

管理人が2年ほど使用して、良いところ、改善してほしいところが分かりましたので、いつもどおり、辛口レビューさせていただきます。

 

ラベルプリンタ・ラベルライターとは

家電量販店でも見かけることは少なく(本当はあるのかもしれませんが)、今一つ使い方がよくわからないアイテムのひとつに、ラベルプリンタがありますよね。

比較的メジャーなのはキングジムさんの「テプラ」シリーズでしょうか。

コレだと家電量販店でも目にしますよね。

「テプラ」PROテープと「テプラ」Liteテープの2種あり、PROカートリッジだと4mmから50mmまでのラインナップがありますが、「テプラ」シリーズは本体単独で動作するタイプがラインナップの大半を占めているようです。

 

今回レビューするラベルプリンタはPCまたはMacと連携して使用する、主にオフィス用途の感熱ラベルプリンタです。

 

 

 

どんな用途に使える?

綺麗に印字したいけど、コピー用紙にレーザープリンタで印刷したものが使いにくい場面でありますよね。

「ケーブル類の識別票」

「モバイルロッカーの名前ラベル」

「会社備品管理ラベル」

などなど。

 

これらを「低コスト」で「経年劣化」のない品質で印字できるのが「感熱ラベルプリンタ」です。

 

具体的には?

まぁ、こちらをご覧ください。

ブラザーさんのラベルプリンターの編集ソフト「P-touch Editor」の初期画面です。

 

P-touch Editor
P-touch Editor

「お店用」「キッチン」「ファイル」「メディア」「備品管理」「名札」「宛名_発送」「標示」「食品_JAN」「食品_栄養」「食品」「食品_小サイズ」「食品_栄養-JAN」などなど。

予めコレだけのテンプレートが設定されているので、「新規作成」でゼロからフォーマットを作る必要はほぼないですね。

で、こちらが印字サンプルです。

Sample printout
印字サンプル「備品管理」

 

Sample printout
印字サンプル「宛名」

 

「P-touch Editor」のメニューと13種のテープを組み合わせれば、かなりの用途に使えると思います。

 

QL-800本体

 

非常にコンパクトです。サイズ感を表すのに適当なものがありませんが、フットプリントは昔の電話機よりも小さいです。

(昨今だと、「固定電話」って何?と言われるかもしれませんが)

 

brother QL-800
brother QL-800

 

後ろ半分はカバーで覆われています。オープン状態になると、印字するテープの出し入れができます。

brother QL-800
brother QL-800

 

横から見るとこんな感じ。様々なテープ幅に対応しますが、本体、テープ側のガイドがしっかしていますので、装着ミスはないでしょう。

brother QL-800
brother QL-800

 

 

本来裏面。USB端子と電源プラグ端子

brother QL-800
brother QL-800

 

本来後ろからテープの挿入部分を見る。赤枠で示した部分にテープの先端を挿入するだけ。

brother QL-800
brother QL-800

 

 

テープラベル

 

大きく分けると、タックシールのようなシート形状の「DKプレカットラベル」と「DKテープ」の2種類があります。

 

DK Tape
DK-4205(DKテープ)/DK-1215(DKプレカットラベル)

 

DK-4205
DK-4205(62mm幅)

 

DK-1215
DK-1215(29mm幅)

1シートごとにプレカットされているのがわかる

 

DK-2606
DK-2606(62mm幅)

黄色のテープ(さらにフィルム形状になっている)もあります

 

 

QL-800対応アプリケーション

対応アプリケーションは全部で3種。日常的に使うのは「P-touch Editor」になるとおもいます。

 

ファームウェア更新ツール「Transfer Express」

Transfer Express
Transfer Express

 

本体の設定を行う「プリンター設定ツール」

Printer setting tool
プリンター設定ツール

 

Printer settings tool
プリンター設定ツール

 

編集ソフトウェア「P-touch Editor」

P-touch Editor(Mac)
P-touch Editor(Mac)

 

P-touch Editor(Windows)
P-touch Editor(Windows:Expressモード)

 

P-touch Editor(Windows)
P-touch Editor(Windows:Professionalモード)

 

 

P-touch Editor「備品管理」(以下Mac版)

P-touch Editor
P-touch Editor

 

P-touch Editor「宛名」

P-touch Editor
P-touch Editor

 

 

感熱ラベルプリンタの使い方(QL-800)

テープ幅等はP-touch Editorが検出してくれるので、文字入れ、デザインなどに集中できます。

P-touch Editor
P-touch Editor

テキストの編集はもちろん、「飾り枠」「画像」「シンボル」「クリップアート」「図形」「表」「バーコード」の挿入が可能です。

 

 

デザインが決まったら、QL-800のイラストの上にある「印刷」をクリック

下記の画面に変わります。

P-touch Editor
P-touch Editor

 

 

出力された「備品ラベル」

QL-800がオートカットしてくれるので、「プレカット」ではない「DKテープ」でもプレカットと同じ感覚で使えます

Sample printout

 

 

下記のように、画像データを入れたり、QRコードも挿入できます

この写真はどこかでみた写真ですね

Sample printout

 

 

バーコードの印字にも対応しています

Sample printout

 

なぜ、QL-800なのか(日本語変換とランニングコスト)

日本語で使う以上、変換性能は重視されるべきですが、普段使っている変換機能(Google辞書等)やコピー&ペーストが利用できる点、PC併用型の方がよいのでは、というのが管理人の選択理由の一つです。

 

もう一つの理由はランニングコストです。先に挙げた3種のテープですが、

それぞれの希望小売価格(税込)は2024年10月現在、

 

DK-4205(62mm幅)2,420円(48m巻)

DK-1215(29mm幅)1,980円(29mm x 42mm x 700枚)

DK-2606(62mm幅)6,820円(15.24m巻)

 

となっています。他にインク等の消耗品はないのでランニングコストは格安です。

DK-2606が割高に見えますが、これは材質がフィルム形状のためです。

 

心配なのは、耐候性ですが、屋内で使用するラベルであれば問題ないと思います。さすがに爪でひっかければ色はつきますが、通常の摩擦程度では全く問題ないです。

 

まとめ

オフィスや個人ユースでもラベルを大量に印字するケースはあると思います。

パソコンのプリンタ感覚で自由にレイアウトでき、オートカットによる素早いラベル作成で、かなりの用途に応えるアイテムだと思います。

今回レビューした機種はUSB接続モデルですが、上位機種ではBluetooth、優先・無線LANにも対応し、スマートフォンからも印字できる「QL-820NWBc」もラインナップされています。

用途に応じて検討してみてはいかがでしょうか。

 

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