


いまやスマートフォンのカメラ性能も向上して、カメラでドキュメントをスキャンし、歪みはアプリ上で補正できる時代ですよね。
処方箋だって病院内でスマートフォンで撮影し送信。薬局に着く頃には薬を受け取る準備ができている今日この頃ですが。
あえて、日本が誇るレガシーデバイス「スキャナ」を今一度見直してみましょう。
今更スキャナかい?
と思われるものごもっとも。ですが、手元にあると重宝するのがハンディスキャナですね。
管理人も写真のスキャナ(ScanSnapS1100)をかれこれ12年愛用しております(2012年10月購入)。
リコーさんの公式ウェブには後継機種のiX100が掲載されてますね。
一緒に写っているのは電子ペーパーQUADERNO(クアデルノ)です。
いまや会社が異なり(2023年にスキャナ部門は富士通ブランドからリコーブランドへ変更)、この2台のシームレスな連携も夢のまた夢でしょうか?
ともあれ、PCがあれば一手間かかりますが連携は可能です。
今でもちゃんと使えるよ
S1100は2021年8月にディスコンになっていますが、ドライバなどは現在もサポートされており問題なく使用できます
(今からS1100を中古で購入することはないと思いますが)
PCとの連携
リコーさんのサポートページからアプリケーションをダウンロードします。
PC、Macともに「ScanSnap Manager」と「ScanSnap Home」の2種類のアプリケーション(セットアッププログラム)がダウンロードできます。
Macですと「macOS Sonoma 14」まで対応しています。Windowsはもちろん11まで対応。長期サポートはホントありがたい。
リコーさんとしては、「ScanSnap Home」の使用を推奨しているようです。
ScanSnap Manager の新機能の提供は終了しています。
今後も継続的に新機能の提供を行っていく ScanSnap Home への移行をお奨め致します。
こちらが、ScanSnap Manager

こちらが、ScanSnap Home

実際にスキャンしてみよう
下記のようなワード文書を用意しました。どこかで見た内容ですね。

S1100にセットして、ScanSnap Homeから読み込んでみます。

こちらが読み込んだものをWordに変換したもの。フォントがゴシック体に変わっていますが、キレイにOCRできています。
画像が粗いですが、読み取り原稿が、カラーレーザープリンタ(ブラザーHL-L3230CDW)から普通紙印刷したものなのでこんなもんですね。

電子ペーパーへ転送
ここでやっと、クアデルノ君の出番です。
管理人所有のクアデルノはA5サイズの旧版(FMV-DPP04)です。
富士通さんのクアデルノのダウンロードページからDigital Paper PC Appをダウンロードします。
MacからDigital Paper PC Appを立ち上げます。
ScanSnapで読みこんだドキュメントは、デフォルトでMacの場合、「書類フォルダ」の「ScanSnap Home folder」に格納されています。
クアデルノはPDFファイルのみサポートなので、PDF化しDigital Paper PC Appに放り込んでやります。

電子ペーターとスマートフォンの連携
クアデルノはもちろんモバイルデバイスにも対応していますので、iOS、Androidいずれかのアプリをインストールして、
クアデルノへ転送、またはクアデルノからの転送も可能です。
QUADERNO APP(iOS)
クアデルノからPDFをiPhoneへ転送後

QUADERNOへPDFを転送後
まとめ
上記はMacとiPhoneでの組み合わせで行いましたが、下記の写真のようにWindowsとの組み合わせでも同様に行えます。
電子ペーパーは「画面切り替え時のみ」電力を消費するという特性があります。
電池寿命はWi-Fiオフ時で最長3週間ですので、ほぼPCの電源のみでOKです(スキャナはUSBバスパワー)。
この組み合わせでしばらくクアデルノ君ともお付き合いしたいと思っています。

ScanSnap S1100の後継商品
↑これだと、スマートフォンとダイレクトでデータ連携ができます。浮気しそう(^◇^;)
電子ペーパー クアデルノ現行版 (A5)