非常時の情報収集にワンセグ【ガラケー】

NEC N906i Sharp SH-03B
NEC N906i & Sharp SH-03B

全国の防災マニアの皆さま。お久しぶりです。

今回は「ワンセグ」についての小ネタです。

ワンセグって何?と言う方も多いかもしれませんね。

デジタル放送の1chあたり13セグメント使用する電波帯域のうち、1セグメントを利用する移動体に最適な放送形式ですね。

「1セグメント」を略して「ワンセグ」と称していました。

 

かつては多くの携帯電話に、当然の機能として、ワンセグが搭載されていたのです。

 

 

「フルセグ」との違い

「フルセグ」とは、ワンセグの「1セグメント」に対し通常のテレビ回線同様に「12セグメント」を使用し、最大1920×1080ドットの高画質で受信可能な放送形式ですね。

但し、消費電力、受信環境がシビアな点から、移動体にはあまり向いていません。

 

 

対応機種が無くなったのは?

これは、「ワンセグ」のみの所持自体でNHKの受信契約締結の義務があるかどうか、争われた訴訟での判決によるところが大きいですね。

2019年に最高裁第3小法廷で原告側の上告を退け、NHK側勝訴の東京高裁判決が確定しています。

これにより、以降、「ワンセグ」機能を省いた機種が主流を占めるようになり、現在ではほんの一部のスマートフォン、フィーチャーフォンのみに機能搭載されているのが現状です。

 

受信に必要なもの

 

Sharp SH-03B. AnkerPowerCore+ mini
Sharp SH-03B   AnkerPowerCore+ mini

 

ワンセグ対応携帯電話(あるいは富士通→FCNT「らくらくホン」等のスマートフォン)のみ。

 

但し、古い携帯電話だと、バッテリ自体が性能低下している可能性があるため、モバイルバッテリでの補充電をしながらの受信を推奨いたします。

現在でも、ドコモ・au・ソフトバンクの充電端子に対応したアダプターを購入できます。

 

mobile phone charging cable
携帯電話充電ケーブル(USB Type-A)  二又の形状でdocomo・ソフトバンクおよびauに対応

 

実際に非常時に役立った

忘れもしない、2011年3月11日、14時46分。

管理人は新大阪への出張から帰宅中。新幹線で移動中だった。

名古屋の手前でのぞみが急停車。

しばらく何が起こったのかわかない。

名古屋駅までなんとか到着。

車内では、地震によりしばらく停車するというアナウンスがあり、、管理人は「列車ホテル」になる最悪のケースを想定し、駅弁を3食(なぜ3食かのツッコミは無しで)確保した。

当時はまだガラケーの世の中で、管理人はNECのN906iを使っていた。

とりあえすワンセグでニュースを確認しようとしたら、大津波の映像が飛び込んできた。

「こりゃ、えらいこっちゃ」

家族に連絡するも、自宅の固定電話はつながらず、娘のPHSだけはなんとか通じ安否確認がとれた。

大規模災害時、通話が集中した場合はPHS有利と踏んでいたのだが、その通りだった。

その後、しばらくして運転再開。

新横浜で下車。

駐車してあったクルマに乗り換え、第三京浜経由で東京の自宅へ帰宅。

途中、第三京浜、環八も特に規制はなく、ほぼ通常通りの移動だったのだ。

同僚の話だと帰りは地震発生後は公共交通機関が止まり、徒歩での帰宅で大変な思いをしたらしい。

 

 

眠っているガラケーくんをぜひチェックしてみてください

南海トラフ級の大震災では、大規模なインフラへの影響が想定されます。

具体的には送電インフラへの影響による停電と、これに伴う移動体通信の中継施設への影響も考えられます。

もしガラケーを今もお持ちでしたら、バッテリーとワンセグ機能が動作するかをぜひチェックしてみてください。

管理人は現在でも3台のガラケーを所持していますが、このうち、シャープ製のSH-03Bはsimなしでもワンセグの受信を確認しました。

「活きている」simの装着と携帯圏内であることが必要な機種もあるようなので(手持ちの機種だとNECのN906i)、注意が必要です。

 

DVDプレーヤでもワンセグ機能付きの機種がありましたので、要チェックです。

(写真はツインバード製 VD-J719)

 

Twinbird VD-J719
DVDプレーヤー Twinbird VD-J719

 

 

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